日本人は『主食の米に、副菜やメインおかず、そして味噌汁』が基本ですが、ナミビアでは肉をメインにしてサイドディッシュでポテトなどの炭水化物をとるのが普通で、日本とはかなり食文化に違いがあります。今日はナミビアのグルメ(メイン料理編)や、ローカルフードを試すことができるレストランを紹介したいと思います。
ホテルやツアーのごはん
ホテルやゲストハウスのブレックファーストはドイツ文化の影響もあって、チーズ、ハム&ソーセージ、ゆで卵、サラダ、パンやシリアル、クラッカーのビュッフェスタイルをとっているところが多く、追加でオーダーすると温かい卵料理(スクランブル、目玉焼き、オムレツ)を作ってくれるというスタイルをとっているところが多いです。
レストランでのディナーはステーキを出すお店が多いのですが、付け合わせにはライスがつくことは珍しく、パンやフライドポテト(こちらではチップスと呼びます)、そしてローカルレストランでは次に紹介する「オシフィマ」をサイドディッシュとして出すレストランもあります。
ナミビア人の主食はオシフィマ、ポリッジ、パップ

ナミビアの主食、Oshifima(オシフィマ、ポリッジ、パップ)
メイズフラワー(モロコシから作られた粉) またはマハング(トウジンビエから作られた粉)をお湯で溶かしてこねたものがナミビアでは主食になっています。場所や国によって呼び方がかわり、ザンビアやマラウィではシマと呼ばれています。
お湯加減で違う食感になり、塩加減や家庭によってはバターを入れるなどの調味料の違いでも風味や味がかわります。手でちぎって食べることができ、パンのようにステーキのソースや、伝統のWild Spinach(ほうれん草)を煮込んでつくった料理などを絡めて食べることができます。
メインはなんといっても肉!!
ナミビアは肉がメインです。Aappetizer(前菜)にサラダやスープだけではなく、写真のようなチキンウィングなどを出すレストランも。スーパーの肉売り場でもゲーム肉(野生で狩猟されたクドゥやインパラなどの肉)も肉・豚・鶏・羊コーナーに並んで同じように売られています。ラベルは「Game Meat」という表記なので、なんの肉かはわからないことが多いです。
レストランで出される肉のボリュームにはびっくりするかもしれません。レディースサイズで200グラム以上あったり、500グラム程度の肉はペロっと一人で平らげてしまう方も多いです。肉の値段は安く、国内の消費率が高いので、スーパーでもレストランでも新鮮な肉を食べることができるのが嬉しいです。高級レストラン以外では、基本的には塩と胡椒だけのシンプルな味つけです。
日本ではあまり食べることができない肉の種類は?
ゲーム肉と呼ばれる、クドゥ、スプリングボック、シマウマ、ワニ、インパラ、オリックス、ダチョウ、シマウマ、ドンキなどの肉はレストランで食べることができます。獲れた場合のみなので、いつでもある訳ではないのですが、たいてい何かしらのゲーム肉はオーダーできます。地方の村では象やライオン(積極的な狩猟はできないが、事故などで死んでしまった場合などの肉)も食べる場合があります。
新鮮なせいか、野生動物によくあるような臭みなどはなく食べやすいです。これらの動物達は家畜ではなく、完全な野生でオーガニックなものだけを食べて育っていて、赤みが多いのでヘルシーだと言われています。
アフリカといえば・・・昆虫食!

モパネワーム
ローカルレストランやローカルのマーケットなどで売られているのでぜひ試してみてください。
Mopane worm(モパネワーム)というナミビアでよくたべられているイモ虫は、大きさは殻付き落花生くらいの大きさです。安くて栄養価が高く、夏のスタミナ食にもなる究極の自然食と言われ国連では世界に推奨しているようです。
おすすめローカルレストラン
Xwama traditional restaurant
他の店にはない、伝統料理を食べることができます。羊の頭やWild Spinachのシチュー、モパニワームなど。おすすめはマラソンチキン。新鮮でちょうどよい塩味がやみつきになる味です。手洗い用のお湯を何度も席まで運んできてくれるので、手をつかって豪快にどうぞ。

手を洗うためのお湯。石鹸が入っています。 Xwama Restaurant
Joe's Beer House
Windhoek内にあり、店内の雰囲気もよいのでツアーなどのディナーとしても組み込まれる人気のレストランです。毎週水曜日の夜(2016年現在)には、ジャンベドラムのワークショップやパフォーマンスが開催されアフリカを体感できます。ゲストも自由に参加することができます。

こだわりの内装も気分があがります
Nyama Restaurant
Windhoek内にあり、シュラスコスタイルでその日にある肉がグリルされて席にまわってくるので、食べ放題で好きなだけ好きな種類を食べることができるレストランです。ゲーム肉の種類多いのですが、普通の牛や豚などもいろいろな部位があります。

焼きあがると、次々にテーブルに肉が回ってきます。
Crocodile Ranch
Otjiwarongo(オジワロンゴ)の街にあるワニ園の中にあるレストラン。見学している時はワニを食べるのって・・・ちょっと勇気がいる〜!!と思っていたのですが、調理されると美味しいのでまた食べたいと思う味です。おすすめです。

言われなければワニ肉だとは気づかれません。ぷるっとした弾力があり美味!
ここでも購入できます
普通のスーパーやBiltong(ビルトン)ショップで干し肉になった肉を購入することができます。いろいろなフレーバーや食感のものがあるのでいろいろと食べ比べてみるのも面白いと思います。ビルトンはグラム単位で購入できます。
ローカルマーケット(スーパーマーケットとは違い、公共マーケットがあります。)では乾燥したモパネワームも購入できます。そしてまたいつか詳しくご紹介したいと思いますがローカルスパイスも購入でき、こちらもおすすめです。ローカルマーケットや普通のスーパーの一角に売られていて焼いた肉にかけると絶妙で味が引き立ちます。